2003.1.13 後楽園ホール
『NO HOLDS BARRED 2003』
3/23横浜文化体育館に向けてのスタート
ライオネス飛鳥がTWFシングルを返上、そして・・・。
 この日のオープニングは竹石代表のこんな挨拶から始まった。「3月23日の横浜文体に向けて私達を後押ししてくれる人が来てくれました」登場したのはなんとライオネス飛鳥選手。「私がJd'を離れてから2年3ヶ月、その間選手達は自分達の力で時計の針を進めてきたと思います。自分に自信を持ち、このまま突き進んでいって欲しい。先日竹石代表から横浜文体の話を伝え聞いた時、私は一つの決心をしました。TWFのベルト、私がJd'のリングで磨き続けてきたこのベルト、これからはJd'の選手で争われるべきと思いました。今日このベルトを返上します。そして選手みんなで新しいTWFの歴史を、未来を作って欲しい」ライオネス飛鳥はこのように語りTWFのシングルベルトを返上。これを受け竹石代表は「3月23日横浜文体でこのベルト決定戦をJd'の試合形式、メタルガレージ、天井付き金網デスマッチで行いたいと思います」と宣言。こうして3/23の舞台は用意された!残るはその金網に入る選手のみ・・・。
QOR 4WAY LSD 2003場外・失神・宙づり!!
激戦を制したのは王者ファング鈴木!
 オープニングでライオネス飛鳥選手が発表したTWFシングルの返上。それに伴い竹石代表が決定させた3/23横浜文体のメタルガレージ戦。このようにしてTWFシングル王座決定戦はこの天井付き金網で行われる事となった。そして向かえたメインイベントのQOR 4WAY LSD 2003。2003秒で最もフォール&ギブアップを多く取った選手が勝者という試合形式にノミネートされたのは第10代QOR王者ファング鈴木。実力者ザ・ブラディー。名実ともにJd'のトップに登り詰めつつある阿部幸江。そして前回北沢大会でこの3選手を抑え勝利した武藤裕代。この4選手によりメインイベントは行われた。非常に知力と体力が問われたこの試合はリング内ではもちろんの事、場外での攻防も激しい者となり、武藤の失神・阿部のバルコニーからの宙づりと熾烈を極めた。25分を経過したところで阿部の連続のラ・マヒストラルによりファング2ポイント、ブラディー2ポイント、武藤2ポイント、阿部2ポイントと並んだ4選手。時間も残りわずかとなり、4選手が残りの力を振り絞って闘い続けた。阿部のアストロシザースがファングを捕らえるもカウント2。ファングのラリアットがブラディーに炸裂。しかし、カウント2。ブラディーはそのファングに裏拳を打ち込むがこれもカウント2。ファングと武藤のSTOとかわず落としの合体もカウント2!そしてそのスキをついてファングが武藤を強烈なラリアットでカウント3を奪う!そしてタイムアップ!!結果ファングが3ポイントを獲得しQOR王座を防衛した。試合後ファングは本部席でこの試合を見守ったライオネス飛鳥選手に対し「飛鳥選手、私たちいろんなことがありました。飛鳥選手がJd'を離れてからいろんなことがありました。私たちはこのリングを愛情を持って上がっています。私たちのプロレスに愛はないですか?」と問いかけた。これは年末のラスカチョの「このリング、選手にはプロレスに対する愛がない」との発言に対してのファングの純粋な問であった。一連の事件で最も悩み、苦しんだであろうファング鈴木。今までの試合を見ていれば彼女がプロレスを愛していない訳がない。飛鳥選手はリングに上がりファング4選手をねぎらうように握手を交わし「皆さん、この闘い、今のJd'、このリング、今のLSD、愛がありましたよね!」すると会場からは戦いを終えた4選手に拍手が送られた。飛鳥選手はこう続けた「ただ、こんなんで満足してはいけない。このJd'のリングをお前たちの愛で女子プロ界一番にしていくんだ。2003年、一番に上げろ。愛の話は今日で終わり」飛鳥選手のこのエールは4選手、Jd'全選手にどのように響くのであろうか。その答えは横浜文化体育館を含め以降の試合で見られることであろう。ファング鈴木は竹石代表に「今日ここで私は今このJd'のQORを防衛しました。TWFのベルト、挑戦する資格ありますよね?金網に入る権利ありますよね?私を金網に入れてください。」とその場で直訴。竹石代表は「QOR防衛おめでとうございます。今日のLSDはQORのためであって、金網はまた別です。あと69日、Jd'の選手全員にチャンスがあります」と締めくくった。
 「プロレス愛」という非常に扱いにくく、非常に曖昧なものを蘊蓄(うんちく)を並べ語る事。その野暮さを飛鳥選手は指摘していたのであろうか。だからこそ「愛の話は今日で終わり」だったのであろう。すでにJd'は横浜文化体育館に向けスタートを切った!「Jd YOKOHAMA BIG BANG」まで残り69日。TWFシングル王座決定戦のリングに立っているのは果たして誰だ!?
卒坂井澄江Jd'所属ラストマッチは元気と涙の16分32秒
 この日の試合がJd'所属選手としてのラストマッチとなった坂井澄江。その坂井がラストマッチに希望したカードは同期藪下めぐみと組んでの全日本女子プロレス中西百重・高橋奈苗(NANA☆MOMO☆)戦であった。このカードは過去2度行われていて、1勝1敗の勝ち星タイ。坂井はこのカードに決着を付けJd'を卒業する事を希望した。試合はプロレスラー坂井澄江らしく元気いっぱいのプロレスが展開され、あわや全日本女子プロレストップのタッグチームNANA☆MOMO☆から3カウントを奪う場面も見られたが、最後は坂井がNANA☆MOMOダイバーからの片エビ固めで中西にフォールされ敗退。試合には敗れたものの試合後は両者抱き合いお互いの健闘を称える場面もみられた。すると藪下の他に坂井の同期であるおばっち飯塚、ファング鈴木、KAZUKIもリングに上がり涙ながらに同輩の門出を祝った。最後は坂井の恩師であるジャガー横田が花束を持って登場。ジャガー横田はフィッシャーマンズバスターを坂井に打ち手荒い祝福をした。坂井は「ジャガーさんに教わったことや、飛鳥さんにリングで教えられたことを貯金にアメリカでがんばります。みなさん、お金貯めてアメリカまで試合見に来てください。」そしてこう付け加えた「みなさんお願いです。アメリカで大きくなって、またこのリングに戻ってきます。その時はまた暖かく迎えてください」Jd'でデビューしJd'で育ち、いつしか正規軍のトップとしてJd'を守り、育ててきた坂井澄江。Jd'での彼女の功績は非常に大きい。でも決して彼女のプロレスがこれから観れなくなる訳ではない。悲しむことは一つもないのである。夢膨らむ期待の新人アメリカンSAKAI SUMIEから目を離すな!!
ジュニアトーナメント賀川照子優勝!!タイトル奪取!!
 年末29日と年始の13日2日間に渡って行われたJd'ジュニア選手権トーナメント。準決勝にコマを進めたのは前チャンピオンのMARU・K−ヒーローのアップルみゆき・アストレス2期生桜花由美・リング卒業半年後に電撃復帰したアストレス1期生賀川照子の4選手。準決勝はMARUVSアップル、桜花VS賀川が行われ、まずは賀川が桜花をマステルコルテでギブアップ勝ち。そして前チャンピオンMARUを破りアップルみゆきが決勝進出した!そして向かえた決勝戦はアストレスとして初のタイトル奪取を狙う賀川照子、そしてデビューして9ヶ月その実力は周囲が認めているK−ヒーローのアップルみゆき。両者一歩も譲らない白熱した戦いは賀川がミサイルキックを出せば、アップルはリンゴの木で応戦するといった一進一退の攻防。最後は賀川が初炸裂させた高角度のジャーマンスープレックスホールドで勝利!見事タイトルを手にした!
試合に負けて、心の勝負に勝った!?
DJニラ、KAZUKIのメアドGET!!
 DJニラのKAZUKIへの淡い恋心から始まったこの闘い。9/23後楽園の再戦となった試合はその名も「DJニラ5分完耐えたらKAZUKIと即メル友から始めようスペシャル」これはニラが5分間KAZUKIにフォール&ギブアップせずに耐えたらKAZUKIとメル友になれるという特殊マッチであったが急遽ニラの要求によりメル友ではなく「ベロチュー(DEEP KISS)」という条件で行われる事となった。このDJニラの要求に不服申し立てを行ったKAZUKIは「ノールール」という条件をこれに付け加える。このように試合前から一転二転したこの試合はKAZUKIの一方的な試合運びとなり、前回DJニラを仕留めたKAZUKIの電気あんまが炸裂!しかしこれをDJニラはかろうじてロープブレイクに持ち込む。会場のボルテージが最高潮に達したその瞬間KAZUKIが出したるは変形の電気あんま!!これにはたまらずDJニラギブアップ。4分59秒というなんとも惜しい結果に終わってしまった。試合後、この試合に感動したのか、竹石代表はDJニラを称えそっとKAZUKIのメアドを教えたとさ。「かずこ・・・@docomo・・・」ニラは呟いた。
レディースゴング選定2002女子プロレス大賞
ベストチーム賞「WANTED!?」新人賞「東城えみ」受賞!!
 この日に行われたレディースゴング選定2002女子プロレス大賞の授賞式。吉本女子プロレスJd'からはベストチーム賞として「WANTED!?」が受賞。去年WANTED!?は金網参戦から始まり、3月には無理とされたラスカチョとの試合を実現。タッグトーナメントを制し、ベルトを保持して来た。阿部幸江とKAZUKIのこれらの功績が認められたのだ。会場の人気を集め、実績を残して来たWANTED!?。これからも彼女達の快進撃は続く。
そして新人賞に選ばれた東城えみ。彼女のあまりにも突然であった10月の第二頸椎骨折のアクシデント。団体を越え様々な活躍をし始めた時であったからこそ、この長期休場はファンはもちろんの事、関係者からも惜しまれた長期休場となった。そしてこの日、怪我をしてから初めてお客様の前に姿を現した東城は「ただいま〜。」と一言。お客さんは東城のそのコルセットをしながらも元気そうな姿を見て惜しみない拍手を送った。さらに東城は「病院ではみなさんの励ましの言葉が何よりうれしかったです。そして、私達アストレスということで微妙な立場だったんですが、こうしてプロレスラーとして新人賞受賞できてうれしいです。私はこのままでは終われません。リハビリからですが、選手の皆さん、また1からよろしくお願いします。3月23日、横浜文体で復帰します!」と退院して間もない彼女は早々と宣言。その彼女のバイタリティーにはただ、感心させられるだけである。プロレスがしたくてもできない。入院中彼女が乗り越えた壁は大きかったに違いない。それを克服しリングに戻ってくる東城えみは以前にも増してさらに大きく、さらに輝くに違いない。