2003.9.11 後楽園ホール
『ATHTRESS RELOADED』
アストレスvsJD所属レスラー5vs5シングル5番勝負!
 この日、昨年10月13日の第2頚椎骨折以来、約11ヶ月ぶりに復帰戦を行なう事となったアストレス2期生・東城えみがオープニングの挨拶を行なった。「この5vs5にアストレスの真価を賭けます。この大会でもしアストレスが負け越したら、アタシはきっぱりとプロレスを卒業します。その代わり、アストレスが万がいち、勝ち越したら、私のわがままを会社に聞いてもらいます。」このあとすぐに行なわれた組合せ抽選会にて1.MARUvs東城,2.武藤vs賀川,3.乱丸vs石川,4.TSUNAMIvs桜花,5.ブラディvs秋山の5番勝負が決定した。
藤原和子アワー史上最大のゲストは・・・、あのプロレスラブ・・・
ではなく、神奈月(太田プロ)
 9/7大阪大会のゲスト、えべっさんから紹介された後楽園のゲストは、『9/6に日本武道館大会をおこなった某メジャー団体の黒いタイツをはいているプロレスラブで元祖シャイニングウィザードのあの人!』という当企画史上最大級のスペシャルゲストがいらっしゃるとの事。そして、KAZUKIがそのお方を呼び込み、案の定、あの方の聞きなれたテーマ曲が鳴り響き、観客の『ムトウ』コールで迎えられたそのゲストとは・・・、太田プロ所属芸人・神奈月であった。一気にテンションの下がるKAZUKIとは裏腹に、水を得た魚ならぬ、リングを得た「ムトウ」のように、ネタを炸裂させる神奈月。ひとしきりの「ムトウ」ネタを繰り出した後にKAZUKIはSTFでこの素人さんを一蹴した。次回のゲストは、試合後に出場を直訴した佐野直さんに決まった。
シングル5vs5ファースト。東城えみまさかのドクターストップ
 自らの復帰戦にすべてを賭け、アストレスvs所属レスラーとの5vs5対抗戦という今大会の企画を発案し、なみなみならぬプロレスへの情熱を露にしてこの試合に臨んだ東城えみ。MARUとの復帰戦はいま正にゴングが鳴ろうとしていた。・・・その瞬間、その試合に「待った」を掛けたのは大向美智子だった。レントゲン写真を片手に「この試合は認められない!」と東城にドクターストップを宣告。大向の指示で上映されたドクターの診断VTRは、「東城えみがいま試合をするようなことがあれば、彼女の選手生命はもちろん、日常生活・一生に悪影響を及ぼすケガに結びつき兼ねない。」という現実を語るものであった。・・・そう、つまりは東城は、自らの復帰を急ぐあまりに、団体に虚偽の診断を伝えていたのであった。急遽、東城の代役を引き受けたのは大向。MARUの突貫ファイトを退け、大向はアストレスチームに一勝を献上した。
桜花が「ナイスジャーマン!」一発!FINALに勝負をゆだねた
 対抗戦の2ndは武藤が賀川を、3rdは乱丸が石川を、それぞれ所属プロレスラーとしての実力をアストレスに見せつける形で退け、対戦スコアは2−1で所属レスラーのリード。ここで登場したのが、最近急成長を見せるアストレス2期生・桜花由美と、体重120kg以上を誇るTSUNAMI。序盤TSUNAMIは弄ぶかのように桜花を攻撃。隙を見て反撃に転じようとする桜花だったが、TSUNAMIの体重とパワーを前に成すすべがない。この試合2発目のアルマゲドン(コーナーからのボディプレス)を受けて万事休すか・・・と思いきや、何とかそれを交わした桜花は、コーナーに上ろうとしたTSUNAMIを捕まえ、高角度のジャーマンスープレックスを炸裂。マットにめり込むTSUNAMIの上半身。そしてワンツースリー!・・・数少ない勝機を逃さなかった桜花が見事、堂々の3カウントを奪取し、対戦スコアを2−2に戻した!
荒れ狂う東城を、オーナーが介抱
 まさかのドクターストップで復帰戦を断念させられた東城は、半狂乱の状態で、バックステージでやり場のない怒りをぶちまけ、そして泣き崩れていた。そこに通りかかったのは、一丸秀信団体オーナー。オーナーはその親心から、東城の気持ちを察し、その肩を抱きかかえ、慰めながらオーナーの控え室に東城を匿った。
迎えた5vs5ファイナル、大ハプニング!
 アストレスvs所属レスラー5対5対抗戦、決着はFANALに持ち越された。レスラーチームからは、TWF世界シングルならびにタッグ王者のザ・ブラディー。方やアストレスチームは、本日公式デビュー戦となる3期生・秋山恵。試合は、その両者のキャリア差・実力差をまざまざと見せ付けられるような展開に。序盤、自らが志すサブミッションスタイルを展開する秋山だったが、ブラディは難なく対応し切り返す。3分過ぎ、仕上げにコーナーでのぶら下がりブラディEXで絞り上げたところで、秋山は完全グロッキー。レフリーが無情にダウンカウントを重ねる。ワン・ツー・スリー・・・セブン・エイッー・・・!この瞬間、いきなり会場の照明が落ち、暗闇の中で、ある人影がブラディにビール瓶を叩きつけた。暗闇の中、はじけとぶガラスの破片。ようやく照明がもと通り点灯したとき、リング上には倒れこんだ秋山の姿と、もうひとり、グロッキーのブラディをパワーボムの体勢で抱え上げた状態の人物がいた。先月の北沢大会以来、追放されていたファング鈴木である。ファングは、抱え揚げたブラディにとどめのパワーボムを食らわせるや否や、場外に逃亡。騒然となる会場。怒りでファングの姿を追うセコンド、茫然自失のセコンド、秋山にチャンスだと指示を出すセコンド。気が付いた秋山はすかさず倒れこむブラディの首を極める。フロントネックロック。ブラディが意識を取り戻したとき、リング上はすでに秋山のTKO勝ちが宣告されていた。不透明決着ながらも、3−2で対抗戦はアストレスの奇跡的な勝利である。この勝利に、桜花は複雑な心境。一方の東城は、先ほどまでの精神状態からようやく立ち直ったのか、表情は明るい。『こんなカタチだけど、勝ちは勝ち。アストレスが勝ち越しました。という事で、私のわがままをオーナーに聞いてもらうことになりました。』と一丸オーナーを呼び込む。そして、オーナーの口から発表された東城のお願いとは、東城えみが今後JDスターの興行を竹石代表と共に司る、ジェネラル・マネジャーに就任したということであった。まだ暫く復帰戦ができない東城のプロレスへの情熱を、GMとして発揮して欲しいとの気持ちの現れである。
 
東城新GMが最後にマイクを取った。「ひとつ発表があります。11/24川崎市体育館でのビッグマッチが決定しました。・・・これから、アストレスがJDスターをイチバンにしてゆきます!これからもアストレスを、そしてJDスターをよろしくお願いします!」
 ・・・乱入を果たしたファング鈴木はその真意を伝えぬまま姿を消し、9/15後楽園ホールにて行われた全日本女子プロレスの大会に、極悪同盟の新メンバーとして出場した。